妊娠・妊活中に必要な栄養素とは?亜鉛・鉄・カルシウム・マグネシウムについて解説
妊娠・妊活中に必要な栄養素である亜鉛について解説
亜鉛は、胎児の細胞分裂を正常に行い、成長の促進をします。活性酸素を除去し、アレルギーにも対抗してくれます。皮膚を守ったり、味覚を正常にしてくれるのです。
亜鉛が不足すると、胎児の発育が遅れるほか、生直機能が衰えたり情緒不安定になることがあります。また、肌荒れ・脱毛・アトピーを引き起こし味覚も鈍くなるのです。
亜鉛のポイント
亜鉛の欠乏は、胎児の奇形や妊娠合併症の確率を高めます。
特に妊娠中期から後期は補給が重要です。
亜鉛を多く含む食材
牡蠣・ウナギ・ホタテの貝柱・サバ・煮干し・サケ・アサリ・スルメ・牛肉・ラム肉・牛レバー・豚レバー・鶏レバー・コンビーフ・カマンベールチーズ・パルメザンチーズ・アーモンドなどになります。
妊娠・妊活中に必要な栄養素である鉄について解説
鉄は赤血球の主な成分であるヘモグロビンをつくり、全身に酵素を運ぶ役割を持っています。子宮内の環境を整えてくれます。また、コラーゲンの合成にも関わったり、骨・皮膚・粘膜の代謝を促してくれるのです。
鉄が不足すると、貧血・目まい・耳鳴りになりやすく、集中力も低下します。また爪が弱くなり変形したり、シミやニキビができやすくなります。子宮の粘膜をつくる材料にもなるので、鉄が不足すると受精卵は着床しづらくなるのです。
鉄のポイント
鉄にはたんぱく質と結合している「ヘム鉄」と、たんぱく質と結合していない「非ヘム鉄」の2種類があります。
非ヘム鉄はとても吸収率が悪いので、たんぱく質やビタミンCなどの吸収を促進する栄養素と食べ合わせてください。
鉄を多く含む食材
ヘム鉄 | 牛肉・豚肉・鶏肉・鶏レバー・鴨肉・馬肉・コンビーフ・カツオ・マグロ・イワシ・サバなど |
非ヘム鉄 | アサリ・ほたて貝柱・ホウレン草・小松菜・ひじき・大豆・豆腐など |
妊娠・妊活中に必要な栄養素であるカルシウムについて解説
カルシウムは、骨や歯をつくります。胎児は、お母さんの体内からのカルシウムを吸収します。
血液内からカルシウムが不足すると、お母さんの骨からカルシウムを奪ってしまうのです。そのため、カルシウムは妊活において最も大切なミネラルになります。
カルシウムが不足すると骨粗鬆症の他に、高血圧・動脈硬化・糖尿病・アルツハイマー病・変形関節症など、生活習慣病にもかかりやすくなるのです。
カルシウムのポイント
マグネシウムとビタミンDと一緒に摂取すると、カルシウムの効果がより発揮できます。
カルシウムを多く含む食材
小魚・海藻・牛乳、乳製品(チーズカマンベールチーズ)・根菜類・緑黄色野菜・煮干し・さくらえび・干しひじき・切干大根・モロヘイヤ・大根の葉・小松菜・油揚げ・木綿豆腐・ゴマになります。
妊娠・妊活中に必要な栄養素であるマグネシウムについて解説
マグネシウムはカルシウムやリンとともに骨や歯をつくります。カルシウムの吸収に必要不可欠なミネラル成分です。
また、体内酵素の働きや血液循環の正常化に関係し、卵子を元気にする、ミトコンドリアの活性化にも大切です。
マグネシウムが不足すると、骨粗鬆症・神経疾患・精神疾患・不整脈・心疾患・筋肉収縮異常などが起こります。
マグネシウムのポイント
マグネシウムはアルコールを大量に飲んでしまうと、尿と一緒に排出されてしまいます。
マグネシウムを多く含む食材
干しひじき・昆布・ピュアココア・わかめ・ごま・のり・アーモンド・大豆・さくらえび・イワシ・アサリ・いくら・ハマグリ・カキ・金目鯛などになります。