毎日の妊活で妊娠率アップ!理想のタイミングやしんどい時の対処法も解説
本記事は、毎日の妊活に悩みがある方や妊娠しやすいスキンシップの頻度を知りたい方向けの内容です。
今すぐ取り組める「妊娠率アップが期待できる生活習慣」についても解説していますので、あわせてご確認ください。
本記事の要点は以下の通りです。
- 毎日の妊活は妊娠率にプラスの影響を与える
- 統計によると、排卵日の2日前から当日にかけてのスキンシップで妊娠率が高くなる
- 妊活の成功率をアップさせるために「食事」や「睡眠」など生活習慣の見直しも大切
- 妊活に悩んだら産婦人科や専門クリニックなどプロに相談しよう
厚生労働省出版の文献や産婦人科医監修の研究データも紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください。
毎日の妊活で妊娠率アップ!パートナーとのスキンシップを楽しもう
妊活におけるスキンシップは性行為だけではありません。パートナーと子どもについて話をしたり、共通の趣味や会話を楽しんだりと絆を深める活動も妊活につながるスキンシップの1つ。
パートナーとのスキンシップを楽しみ、お互いにとって負担にならないように妊活の頻度を調整する心掛けがなにより大切です。
毎日の妊活に取り組む方によくある悩みは以下の2点です。
- 毎日スキンシップをとると、精子が薄くなって妊娠の可能性が低くなるのではないか
- 毎日スキンシップをすると、精子の運動率が低下するのではないか
妊活に取り組んでいる方のSNSを確認すると「性行為の期間を空けた方が妊娠の確率があがるのではないか」との声が多数ありました。
禁欲と妊娠率の関係を調査したアメリカ生殖医学会の研究では「禁欲期間が2日未満の男性と比較して3日以上禁欲した方は周期当たりの妊娠率が高い傾向にある」とわかっています。
また、禁欲日数が長くなると精子の運動率・正常な精子の数が低下したとの情報も明らかとなっています。
パートナーとのスキンシップを楽しめるかが妊娠率をあげるキーポイントの1つです。
妊活が成功しやすいタイミングは排卵日前
排卵日とタイミング時期(パートナーとの性行為)の妊娠率を示した下記の図をみると、妊娠率は排卵日2日前から当日にかけて高く、排卵日後になると大幅に低下しています。
排卵日前の妊活で妊娠が成功しやすいワケは、精子・卵子の寿命が関係しています。
出典:日本産婦人科科医会
精子と卵子の寿命は以下の通りです。
- 精子の寿命:約72時間(女性の体内での生存時間)
- 卵子の寿命:約24時間
受精卵を子宮内膜に着床させる(妊娠)には、排卵前に精子を迎え入れなくてはいけません。
精子が女性の体内に放出されてから活動できる時間は約3日、排卵された卵子の寿命は約1日なので、産婦人科領域の先生や専門家は排卵日前のスキンシップを推奨しています。
正常な月経周期の方の場合、月経開始時期から14日前後が排卵日の目安となりますが個人差があり、排卵日を正確に予測するのは困難です。
妊活に毎日取り組むのがベストですが、排卵日を把握(おおよそ)してパートナーとのスキンシップをとるのもよいですね。
毎日の妊活におすすめの2つの生活習慣
- バランスのよい食生活
- 質のよい睡眠
妊活を効率よく実践するために、生活習慣の見直しを検討しましょう。あなた自身とパートナーが健康でいることも妊活成功のキーポイントの1つ。
とはいえ、あまり気にしすぎると疲れてしまい妊活を継続できなくなる場合があるので、無理のない範囲で試してみてください。
毎日の妊活におすすめの生活習慣1:バランスのよい食生活
- 主食:ご飯やパン、麺類
- 主菜:肉や魚、大豆製品
- きのこや海藻類などビタミンやミネラルを含む野菜
バランスのよい食生活とは「主食」「主菜」「副菜」の3つをベースとした食事スタイルをさします。
食事が大切なのはわかっていても、いざバランスを考えたメニューを毎日つくろうと思うと気力が必要です。
外食や栄養士監修のお弁当などをうまく活用しながら、ストレスにならない程度に食生活を見直してみましょう。
妊活中に不足しがちな栄養素と役割は以下の通りです。
- 葉酸:DNAの合成や胎児の発育サポート
- 鉄分:子宮環境の調整や酸素提供
- カルシウム:骨の構成や機能維持、ストレス軽減
妊活中にとくに不足しがちな「葉酸」「鉄分」「カルシウム」はサプリメントからも摂取できるので、アレルギー体質の方や食事の見直しが難しい方は検討してみてはいかがでしょうか。
厚生労働省『健やかなからだづくりと食生活Book』に妊娠前からスタートしたい食生活の指針や妊活のサポート体制について記載があるので、チェックしてみてください。
毎日の妊活におすすめの生活習慣2:質のよい睡眠
睡眠時間と妊娠率を調査した研究によると、7〜8時間の睡眠時間を安定して確保できている女性は、睡眠時間が6時間未満、9時間以上の同性と比較して妊娠率が高い傾向にあるとわかりました。
参照:National Library of Medicine
睡眠不足でよくみられる症状は以下の通りです。
- 意欲の低下
- 頭痛、めまい
- 動悸
睡眠が不足すると、ホルモンバランスが乱れて子宮や卵巣の機能が正常に働かなくなったり、頭痛や動悸を感じたりと健康にマイナスの影響を与える可能性があります。
疲労の程度や心地よいと感じる睡眠時間は人によって異なるため「何時間寝れば寝不足ではない」と断言できませんが、上記の症状を感じる場合は専門家への相談を検討しましょう。
厚生労働省『より健康的な睡眠を確保するための生活術』に質の高い睡眠を確保する方法についての記載があるので、気になる方はチェックしてみてください。
妊活がしんどいと感じたら専門家へ相談しよう
毎日の妊活で心身がしんどいと感じる、ストレスになっている場合は専門家への相談をおすすめします。
パートナーと話し合って適切なタイミングでスキンシップをとれれば理想ですが、積極的に妊活に取り組んでいるのに思うように結果がでないのは不妊が原因かもしれません。
日本産科婦人科学会によると、不妊とは『妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交しているにもかかわらず、一定期間妊娠しないもの』と定義し、一定期間を1年としています。
引用:日本産科婦人科学会
対面での診療を避けたい方は、オンライン診療を受診する選択もあります。医師や看護師のほか、心の専門家である臨床心理士や不妊カウンセラーが在籍している病院やクリニックもありますので、妊活を続けられなくなる前に相談しましょう。
どこに相談すればよいか悩んだ時は、厚生労働省出版の「不妊専門相談センター」一覧の利用が便利です。
毎日の妊活でよくある質問3つ
妊活中の男女が悩むポイントや、Twitterや知恵袋などSNS・ネット上でよくある質問をまとめました。
妊活の頻度や妊娠確率について疑問がある方は確認してください。
質問1:毎日妊活すれば妊娠できる確率はアップする?
不定期の妊活(性行為)をしている方と比較すると、毎日取り組んでいる方の方が妊娠の確率がアップするとのデータがあります。
同研究によれば、排卵日2日前から当日のスキンシップをとっている方の妊娠率が高い傾向にありました。パートナーとのスキンシップのほか、食事や睡眠など生活習慣や体質も妊娠率に関係します。
毎日の妊活に不安や疑問を感じたら産婦人科やクリニックの受診を検討してください。
質問2:妊活の頻度は毎日がベスト?
妊活の頻度が高いほど妊娠の確率もあがりますが、パートナーと相談したうえで頻度を調整するのがおすすめです。
無理をして体調を崩したり、スキンシップ自体がストレスになってしまったりすると、ホルモンバランスが乱れ、妊活に支障をきたす可能性があります。
質問3:毎日の妊活で精子が薄くなり妊娠率が下がるって本当?
真実ではありません。禁欲をしている男性の方が精子の質が悪くなる傾向にあり、妊娠率も下がるとのデータがあります。
まとめ
本記事では、妊娠しやすいタイミングや妊活におすすめの生活習慣、妊活中の方によくある悩みを解説・紹介しました。
要点をまとめます。
- 毎日妊活している方は不定期にスキンシップをとる方と比較して妊娠率が高い
- 毎日の妊活で見直したい生活習慣は「食事」と「睡眠」
- 妊活で悩んだら専門家への相談がおすすめ
毎日の妊活は妊娠率にプラスの影響を与えます。
妊活がしんどいと感じたり、成果が思うようにでなかったりと悩みがあれば産婦人科や各自治体の相談センターへ相談してみましょう。
将来の子どものために、そしてパートナーとの目標のために、スキンシップを楽しむ心掛けがなにより大切です。