妊活の際のビタミンD 摂りすぎには注意が必要?過剰摂取によるリスク2選と適切な摂り方
妊活中のビタミンDを取りすぎるリスクはあるの…?
適切なビタミンDの摂り方を知りたい…
妊活に効果的な栄養を知りたい…
そう悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
妊活中のビタミンDの過剰摂取のリスクを理解して、適切な量と摂り方を実践していくことで妊娠しやすい体を簡単に手にいれることが可能です。
本記事では、妊活中のビタミンDの過剰摂取のリスク、妊活中のビタミンDの役割、適切なビタミンDの摂り方、妊娠しやすい体作りの為に必要な栄養素についてを解説しますので是非記事をご覧ください。
ビタミンDの摂取は妊娠しやすい体作りには必須
妊娠しやすい体を作るためにはビタミンDを摂取することが大切です。
ビタミンDの妊活中の役割
ビタミンDは生殖ホルモンの分泌に関わるビタミンであり、卵胞ホルモンや黄体ホルモンといった卵巣機能の働きを助ける役割があります。
卵巣機能の働きは質の良い卵子の生成に大きく関わり、受精卵の子宮への着床させやすくする作用があるので、妊活中にビタミンDを摂取することは大切です。
また、ビタミンDが枯渇していると排卵障害、PMS、乳がんを引き起こす原因にもなる可能性があります。ビタミンDの摂取は妊娠しやすい体を作る為にも、乳がんやPMSを予防する為にも大切になります。
ビタミンDの過剰摂取が引き起こすリスク2選
妊娠しやすい体にとって大切なビタミンDですが、過剰な取りすぎには注意が必要です。
ビタミンDの過剰摂取が引き起こすリスクを2つ紹介します。
1.悪心嘔吐などの体調不良のリスク増大
ビタミンDの過剰な摂取は多くの体調不良を引き起こします。
米国国立がん研究所によると、持続的なビタミンDの過剰摂取はビタミンD中毒を引き起こし、食欲低下、体重減少、不整脈などの体の不調を誘発するリスクがあるとしています。
食欲不振は妊娠に必要な栄養素の摂取を阻害し、体重の過度の減少は女性ホルモン分泌の乱れにも繋がるため、妊娠しにくい体を作ってしまいます。
つまり、妊娠しやすい体を作るために必要なビタミンDですが、過剰摂取は妊娠しにくい体を作ってしまうので注意が必要です。
2.高カルシウム血症による心筋梗塞などのリスク増大
ビタミンDの過剰摂取は高カルシウム血症を引き起こすリスクがあります。
高カルシウム血症は初期症状ではほとんど症状に現れないことが多いですが、重症になると血管の石灰化を引き起こし、心臓や腎臓の問題を引き起こす可能性が高くなります。
妊娠しやすい体を作る為には体の血液循環を改善する必要がありますが、血管の石灰化は血管を細く硬くしてしまうので血液循環を悪化させてしまうため、妊娠しにくい体を作ってしまいます。
また、血管が細く硬くなることでの脳卒中や心筋梗塞を引き起こす可能性を高めてしまうのでビタミンDの持続的な過剰摂取には注意が必要です。
参考文献:National institutes of health “VitaminD”
ビタミンDの適切な摂り方3選
ビタミンDの摂取にはメリットとリスクがあることがわかったかと思います。
ビタミンDのメリットを最大限に引き出して妊娠しやすい体を作る為には適切なビタミンDの摂り方を知る必要があります。
こちらの章ではビタミンDの適切な摂取の仕方を解説していきますのでご覧ください。
1.適切なビタミンDの摂取量を守りながら毎日摂取を行う
適切な量のビタミンDの摂取は健康な体作りを促進し、妊娠しやすい体を作ることが可能です。適切なビタミンDの摂取量は年齢によって異なります。
女性の年齢別のビタミンDの適切な摂取量は以下の表になります。
年齢 | 目安量 | 上限量 |
15-17歳 | 8.5ug | 90ug |
18-29歳 | 8.5ug | 100ug |
20-49歳 | 8.5ug | 100ug |
妊婦 | 8.5ug | – |
授乳中 | 8.5ug | – |
ビタミンDの適切な量の摂取は、卵巣の働きの促進と子宮への着床を高め、妊娠しやすい体を作る為に必須な栄養素になりますので自分の年齢に当てはめて適切なビタミンDの摂取を行ってみましょう。
参考文献:日本人の食事摂取基準2020年版におけるビタミンD
2.サプリを活用して摂取量のコントロールを行う
適切なビタミンDの摂取量を把握した上で次に大切になるのが、どのようにビタミンDを摂取していくのかになります。
もちろん食事の中で摂取していくことが理想になりますが、目安の量を正確に摂っていくことは食事だけでは困難です。
そこでおすすめなのが、適切な量が含まれているサプリを活用して摂取していくことです。
サプリを活用することで過剰摂取を防ぎながら適切な量を正確に摂取することが可能になります。
また、サプリを活用するメリットはビタミンDだけでなく、妊娠しやすい体作りに必要な他の栄養素も同時に摂取することが可能な点にあります。
毎日の食事管理のストレスも解消されるので精神的な余裕も生まれやすくなるのでぜひサプリを活用してみましょう。
3.ビタミンDの摂取は栄養素からだけでなく日光浴も大切
ビタミンDの不足を防ぐ為には食事やサプリでのビタミンDの摂取と共に日光浴も大切になります。ビタミンDは体内で生成できるビタミンになりますが、体内でのビタミンDの生成には野外での日光浴が必要です。
推奨されるビタミンD生成のための日光浴の時間 |
15-30分 |
日光浴はビタミンDの生成と共に自律神経を整えるセロトニンという物質の分泌を促すことが可能です。
妊娠しやすい体を作りには安定した女性ホルモンの分泌が必要になりますが、自律神経の安定は女性ホルモン分泌の安定化にも繋がり、妊娠しやすい体作りを促進できるので毎日屋外での日光浴を10-15分ほど行うようにしましょう。
参考文献:日光によるビタミンDの生成
妊娠しやすい体を作るための2ポイント
今回の記事では妊娠しやすい体に必要な栄養素の一つであるビタミンDについて詳しく解説してきましたが、妊娠しやすい体を作るためのポイントは他にもあります。
1.十分な栄養素の摂取
妊娠に必要な栄養素はビタミンDだけでなく、3大栄養素である炭水化物、タンパク質、脂肪に加えて、多くのビタミンやミネラルなどが必要になります。
食事だけで妊娠に必要な栄養素を摂っていくことは難しいので食事とプラスしてサプリを活用しながら毎日十分な栄養素を取り入れていくことが大切です。
2.適度な運動の実施
妊娠しやすい体を作るには十分な栄養を摂りながら適度な運動を行っていくことが大切になります。十分な栄養素を体内に取り込んでいても代謝が悪い状態では栄養素を十分に吸収することができません。
適度な運動を行うことで代謝が上がり血液循環が改善されて、子宮や卵巣へ栄養が十分に行き渡ることで妊娠しやすい体を作ることが可能です。
まとめ
本記事では妊活中のビタミンDの過剰摂取のリスク、妊活中のビタミンDの役割、適切なビタミンDの摂り方、妊娠しやすい体作りのために必要な栄養素について解説しました。適切なビタミンDの摂り方を実践して、必要な他の栄養素も摂取していくことで妊娠しやすい体を作ることができ、妊娠の確率を高められます。
妊活中のビタミンD摂取のポイントが8つあります。
- ビタミンDの過剰摂取は悪心嘔吐などの体調不良の原因になるので注意が必要
- ビタミンDの過剰摂取は内臓へのカルシウムの沈着や石灰化の原因になるので注意が必要
- ビタミンDの適切な摂取は妊娠しやすい体作りには必須
- ビタミンDの適量は年齢によって決まっている
- サプリで内容量をコントロールしながら摂取することがおすすめ
- 妊娠しやすい体づくりには必要な栄養素を十分に摂る必要がある
- 体内のビタミンDの生成の為に外で日光浴を10-15分行う。
妊娠の可能性を少しでも高めたいと考えるのであれば上記のポイントを意識してみましょう。